亀のDVDを鑑賞

先週はKKだったため、通常業務がほとんど進んでおらず、しかも昨日は残業する気になれなかったため、休日出勤する羽目に(T_T)。午後から出かけるもはかどらず、明日も出勤決定(T_T)。ホントは明日は佐世保に行く予定だったのに、キャンセル。またも佐世保バーガーを食べ損なった。グスン。今日はLIBROCKで新年会やってるのに、それにも行けなかった。悲しい。

昨日の夜、と言うか今日の朝方、「亀は意外と速く泳ぐ」のDVDを見た。壊れたDVDプレーヤーは調子がおかしいものの、なんとか再生するようになった。安物はダメだなぁ...。

去年、「ピースな映像祭」で見ていたけど、2度見ても面白い。以下はネタバレを含むので、白字で書く。読みたい人はドラッグして反転させて見てちょうだい。
あ、Macの人はそのまま見えてるかもしれないので、注意してください。あと、リンクが貼られた言葉は見えるかも。。。

















この映画、やっぱり「小ネタの積み重ねで映画を作る」と言う点がすごい。だってそれだけなんだもん(^_^;。でも、ちょっと深いところがあって、「日常を掘り下げる」行為は重要だと思わされた。主人公のスズメは、ある日突然スパイになってしまうんだけど、その仕事は「平凡に暮らすこと」「目立たないこと」。だから「普通ってなんだ?」「平凡ってなんだ?」と考える。これが実は深いのではないかと。
僕らの大半はそこまで波乱万丈な人生を送ることなく、普通に働いて、普通に遊んで、普通に悩んで、普通に笑って、普通に死んでいく。それは決して悪いことではない。だってそれが普通なんだから。
でもそんな人生でちょっと得をしたい、お得な人生にしたいと考える時、どうすればいいか。それは普通で平凡な日常を深く掘ってみるしかないんじゃないか。これは高校の時の現代国語の教科書に誰かの文章で書かれていたことの受け売りだけど、そうやって生きることで、何かしら充実したものを得られそうな気がする。
この映画の最後でなんだか爽やかな感じになるのは、スズメがそのことに気づくからじゃないかと思った。あ、でも最後はパリにクジャクを助けに行こうとしてるから、その後波乱万丈が待ち受けてるのかもしれないけど(^_^;。

あと台詞で印象に残ったのが、いよいよスパイ活動が本格化して、「会いたい人に会っておいたほうがいい」と言われて、スズメが考えるなかで、「人と人の別れなんて、どちらか一方が死んで、あとからそれを聞いて、『ああ、あの時があの人とのお別れだったのか』と気づく。そんなものかもしれない」と考える。確かにそうだよなぁと思ってしまった。寂しくて、悲しいことだけど、そんなものかもしれない。

特典映像の中で三木監督が何度も言っていたけど、上野樹里ちゃんのフラットな演技は面白い。ポスターの表情がすべてを物語っているけど、映画全編がなんとも肩の力が抜けていて、見ていて疲れない。脱力系。

ピースな映像祭で中野裕之監督が言っていた「まぁまぁ」だけを繋げた予告編ってのは入ってなくて残念。でも、ほかの予告編は全然予告になっていないくて、これはこれで可笑しかった。ははは。